肥満症について相談できる医療機関
肥満症には体重を減らすための様々な治療があります。肥満症で悩んでいる場合は、病院に相談してみましょう。
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「本当に効くのかな」「いつまで治療を続ければよいのだろう?」——肥満症 治療に、不安や戸惑いを感じることはありませんか。
この記事では、肥満症治療薬の投薬前から治療終了後までに起こる心と体の変化を時系列で整理し、治療の見通しや前向きに続けるためのポイントをわかりやすく解説します。

肥満症治療薬は、希望すればすぐに投与を始められるわけではありません。保険診療で使用するには、BMI35以上、あるいはBMI27以上で複数の健康障害を伴うことに加え、6か月以上の食事・運動療法を行っていることなど複数の条件があります。そのため「すぐに始められない」というもどかしさを感じる方も少なくないようです。
しかし、この期間は単なる待機期間ではなく治療の第1フェーズといえます。薬物療法に進む場合、食事内容や生活リズムを整えておくことで投薬後の効果が出やすくなり、治療終了後の体重維持にもつながります。“治療効果を支える生活”を作る時間でもあるのです。
肥満症治療薬は多くの場合、0.25mgから始め、0.5mg、1.0mg、1.7mgおよび2.4mgへと段階的に増量していきます。この時期は、便秘、下痢、吐き気、嘔吐などの副作用が出る可能性があり、特に薬の増量直後には「つらい」と感じる方もいるかもしれません。体調に変化があった場合には、医師に相談するようにしましょう。
一方で、体重の変化には個人差があります。臨床試験では68週で平均10〜15%程度の体重減少が確認されていますが、最初の数か月は「本当に効いているのかわからない」と感じる方もいるようです。体重変化には個人差があり、急激な減量だけが成功ではありません。不安なことや気になる症状などがあれば、自己判断せず主治医に相談しましょう。

治療中、不安になりやすいのが“停滞期”です。最初は順調に減っていた体重が、ある時期から急に動かなくなると、「薬が効かなくなったのでは?」と感じやすくなります。
しかし、これは体の自然な反応によることが多いでしょう。体重が減ると、体はエネルギー消費を抑えて元の状態に戻ろうとします。これはホメオスタシスという自然な反応であり、薬が効かなくなったわけではありません。また、体重に変化がなくても、内臓脂肪の減少や血圧・血糖値の改善など体の中では変化が続いていることがあります。この時期に重要なのは、「何kg減ったか」だけで判断しないことです。薬によって食欲の変化がみられている間に、食事内容や生活習慣を整えられるかが、その後の体重維持に大きく関わってきます。ある調査では、肥満症治療薬による減量効果には食行動や生活習慣の改善が関与する可能性が示されており、薬だけに頼らず生活習慣を整える重要性が示唆されています*。
*Hara T, Fujishima Y, Kimura Y, et al. Effects of semaglutide, a GLP-1 receptor agonist, on food preferences in Japanese subjects with type 2 diabetes and visceral fat accumulation. Endocr J. 2026;73(5).
doi:10.1507/endocrj.EJ25-0402.
肥満症治療は、食事療法、運動療法、行動療法を基本の柱とし、必要に応じて薬物療法や外科手術が検討されます。個人の健康状態や生活背景に合わせて、段階的かつ包括的に治療が提供される点が特徴です。
Wadden TA, et al. Lifestyle modification for obesity: new developments in diet, nutrition, and pharmacotherapy. Circulation. 2012;125(9):1157-70.
日本肥満学会では、肥満症の減量目標を現体重から3%以上、高度肥満症において5-10%以上にそれぞれ設定しています。
肥満症診療ガイドライン2022 P52
注射には非常に細く短い針を使用するため、多くの方が強い痛みを感じにくい設計になっています。ただし、痛みの感じ方には個人差があります。
Ercan N, et al. Patient Preference and Pain Perception in using Pentype Devices. Diabetes Technol Ther. 2019.
肥満症には体重を減らすための様々な治療があります。肥満症で悩んでいる場合は、病院に相談してみましょう。