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まずは今の身体活動量をみえる化しよう

「運動しなきゃとわかってはいるけど、なかなか動けない」そんなふうに感じていませんか?
それは、あなたが怠けているわけでも、意志が弱いわけでもありません。肥満症の治療中は、体の重さや関節への負担、倦怠感など、運動を難しくするさまざまな理由があります。「できていない」と自分を責める必要は、ありません。
このチェックリストの目的は、あなたに運動を強いることではなく、今の自分がどんな状態にあるかを、ありのままに把握すること。それが、無理なく体を動かしていくための、最初の一歩です。

肥満の予防と早期介入を阻む障壁の克服
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身体活動量チェックリストの使い方

今回は「有酸素運動」「筋力運動」「日常の動き」「座りすぎの確認」の4つのカテゴリーで、計17の項目を確認します。当てはまるものにチェックを入れてみてください。
全部チェックできなくても、まったく問題ありません。チェックが少ないほど、「ここから始めればいい」というヒントが増えると思って取り組んでみましょう。

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身体活動量チェックリストの使い方

今回は「有酸素運動」「筋力運動」「日常の動き」「座りすぎの確認」の4つのカテゴリーで、計17の項目を確認します。当てはまるものにチェックを入れてみてください。
全部チェックできなくても、まったく問題ありません。チェックが少ないほど、「ここから始めればいい」というヒントが増えると思って取り組んでみましょう。


 

身体活動量チェックリスト
No. チェック項目
A 有酸素運動
1 週に1回以上、ウォーキングなどの運動をしている
2 1回20分以上、続けて体を動かせている
3 運動中、少し息が上がるくらいの強さで動けている
4 週合計で150分以上、体を動かしている
B 筋力運動
5 週2回以上、スクワットや筋トレをしている
6 自宅でできる筋力運動(踏み台・壁腕立てなど)を取り入れている
7 翌日に強すぎる疲れや筋肉痛が残っていない
8 バランスを鍛える動き(片脚立ちなど)をしている
C 日常の動き
9 移動のとき、なるべく歩くようにしている
10 エレベーターより階段を選ぶことがある
11 掃除・買い物など、体を動かす家事を意識的にしている
12 週3日以上、外出している
13 歩きや自転車を使う場面がある
D 座りすぎの確認
14 2時間以上、座りっぱなしになることがない
15 テレビやスマホを見るとき、ながらストレッチをしている
16 仕事や家事の合間に、意識的に立ち上がって動いている
17 「今日は体を動かした」と感じる日が週4日以上ある

あなたの運動習慣、どこまで育ってる?

チェックの合計点数を確認してみましょう。

 

肥満の予防と早期介入を妨げる障壁とその要因とは?

0〜4点 種まきステージ
まだ習慣のタネをまいている段階です。

「体を動かそうかな」と思うだけでも十分な一歩。治療中は体調や生活リズムの変化もあり、無理なく始めることが大切です。今日から「2時間座ったら一度立つ」という小さなルールをひとつだけ決めてみましょう。タネは必ず、芽を出します。

肥満の予防と早期介入を妨げる障壁とその要因とは?

5〜8点 芽生えステージ
習慣の芽が顔を出し始めた段階です。

階段を使ったり、少し遠回りして歩いたり。日常の中で体を動かす機会が少しずつ増えてきています。その芽を大切に、水をやるように、今の動きを続けてみてください。無理に増やさなくても、今できていることを丁寧に続けることが、次のステージへの近道です。

肥満の予防と早期介入を妨げる障壁とその要因とは?

9〜13点 成長ステージ
習慣が少しずつ育っている段階です。

「今日は少し歩こうかな」が自然にできる状態。続けることで、さらに心地よい習慣へと育っていきます。今の自分を認めながら、「もう少し」を少しずつ積み重ねていきましょう。

肥満の予防と早期介入を妨げる障壁とその要因とは?

14〜17点 根づきステージ
習慣がしっかり根づいている段階です。

体を動かすことが日常の一部になっています。無理なく続けられている今のペースをとても大切にしましょう。根がしっかり張った木は、嵐にも揺れにくいもの。これからも、今の習慣を守り続けてください。

どのステージも、あなたのペースでOK!
一歩ずつ、育てていきましょう。

チェックがひとつもつかなくても、まったく問題ありません。このチェックリストはあなたを評価するものではなく、「今の自分の活動量がどのくらいか」を知るための現在地確認のツールです。

有酸素運動

「週1回以上」「1回20分以上」という項目は、あくまでも目指す方向性を示したものです。今は週0回でも、それがあなたの出発点になります。「少し息が上がるくらいの強さ」とは、隣の人と会話しながらなんとか話せる程度のペース。まずは「ちょっと歩いてみようかな」と感じた日に、5分だけ外に出てみるところから始めてみましょう。
 

筋力運動

ここで言う筋力運動は、ジムや器具は必要ありません。椅子につかまりながらのスクワット、壁に手をついた腕立て——どれも自宅のリビングで今すぐできる運動です。
筋肉量を守ることは、肥満症の治療を長く続けるためにとても重要です。「翌日に強すぎる疲れや筋肉痛が残っていない」という項目は、運動の強さが体に合っているかどうかの確認です。翌日に動けないほど疲れるなら負担が大きすぎるサイン。「きつすぎない運動」を選ぶことが、安全に続けるための大原則です。
 

日常の動き

体を動かす機会は、日常生活のあちこちに転がっています。エレベーターの代わりに1階分だけ階段を使う、掃除をいつもより丁寧に大きな動作で行う——こうした「ついでの動き」も、積み重なれば立派な身体活動になります。「週3日以上、外出している」という項目も、外に出るだけで歩く・荷物を持つという動作が自然に生まれます。まずは「今日、階段を1階分使ってみた」という小さな選択を週に1回だけ意識してみてください。その一歩が、習慣をつくる最初のきっかけになります。
 

座りすぎの確認

「座りすぎ」は、今日から見直すことができます。必要なのは「立ち上がる」という動作だけ。たとえ定期的に運動していても、長時間座り続けることが健康に悪影響を及ぼすことがわかっており、「1〜2時間に一度立ち上がる」だけでリスクが大幅に改善されます。肩を回す、足首を動かす——座ったままでも構いません。まずは「2時間座ったら一度立つ」というルールをひとつだけ決めてみてください。その小さなルールが、体を動かすことへの第一歩になります。
 

今日の「動いた」が、明日の自分をつくる

肥満症の治療中に体を動かすことは、思っている以上にハードルが高いことです。チェックが少なかったとしても、意志や努力の問題ではありません。もし今日から何かひとつ始めるなら、「2時間座ったら一度立つ」「階段を1階分使う」でも構いません。日常のなかの小さな選択の積み重ねが、習慣の入口になります。週に1回でも、5分だけでも、「今日は動けた」と感じる日が少しずつ増えていければ、それで十分です。

 

 


 

よくある質問

Q運動が苦手なのですが、必ず激しい運動が必要ですか?


必ずしも激しい運動が求められるわけではありません。例えば、歩数を増やすなど日常生活での身体活動量を少しずつ引き上げるだけでも、運動療法の一つとして十分な健康改善効果につながることが分かっています。

Swift DL, et al. The role of exercise and physical activity in weight loss and maintenance. Prog Cardiovasc Dis. 2014;56(4):441-7.

Qリバウンドを防ぐために、治療で気をつけることはありますか?


急激な減量を避け、無理のないペースでの体重管理と生活習慣の改善を定着させることが極めて重要です。また、自己判断で通院をやめず、定期的な医学的フォローアップを継続することもリバウンド防止に有効です。

Wing RR, Phelan S. Long-term weight loss maintenance. Am J Clin Nutr. 2005;82(1 Suppl):222S-225S.

Q食べること以外でストレスを解消する方法が見つかりません。


軽い散歩、入浴、趣味への没頭など、食以外の行動で気分転換を図ることは「行動療法」という立派な治療の一環として推奨されています。まずは手軽にできることから探してみることが大切です。

肥満症診療ガイドライン2022 P63-69

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肥満症には体重を減らすための様々な治療があります。肥満症で悩んでいる場合は、病院に相談してみましょう。

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